打天九の三人打ち,二人打ち

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麻雀でもそうですが,面子めんつが足りないという事は良くありますよねぇ.私なんかはアト3人足りないという事もあります. 😀

打天九の三人打ち,二人打ちについて考察してみました.特に二人打ちの需要は高いと思います.

天九の三人打ち,二人打ちと言うのが正しいのでしょうが,このゲームそのもが打天九と呼ばれているので,こんな表題になりました.

二人打ちについては,双天至尊堂さんがこちらで触れられていますので併せてご覧になる事をオススメします.

四人打ちの復習

先ず,正式ルールである四人打ちの復習をしておきます.三人打ち,二人打ちでルール変更が必要と思われる主な取り決めを抜き出すと...

  1. 天九牌32枚を全て使用して8枚ずつを4人に配牌する(手牌:8枚)
  2. 各自が4段積みの山を2山作って親から見て「一文字」になるよう中央に置く
  3. 4枚重ねの山を「棟」と言い,1棟を1点とする
  4. 親を荘家,親以外=子をまとめて散家,自分の左隣を上家,右隣を下家,正面を対面,自分以外を他家と呼ぶ
  5. 最初の局を「東1局」と呼び,親が変わる毎に数字が増え「東4局」で半荘(ハンチャン)
    続いて「南1局」・・・「南4局」で1荘(イィチャン)と呼ぶ(麻雀の場合の半分になります)
  6. 精算時の基準点は「4」で1棟も取れなかった無勝者には罰則として1点が加算される

これらのルールを変更する事で,三人打ちや二人打ちが可能と考えました.

三人打ち

1.配牌

四人打ちの場合,天九牌32枚全て使用することから,4で割ればちょうど8枚が一人分の配牌になります.

ですから,三人打ちの場合は「3」で割って余りの出ない牌の数に修正しなければいけません.

と言う事で,どの種かの牌を「2」枚取り除く事になりますが,取り除いた事によって全体のルールに影響が出てはいけません.

ルールに影響を及ぼさない牌の種類としては,梅花,長三,板凳,斧頭の4種が候補になります.

他の種類の牌は,文武混合や至尊,擒尊などに影響してしまいます.

ここではゾロ目で無く,○(pip)の多い斧頭を取り除く事にします.

配牌を通常の8枚にすると6枚余ってしまうので,配牌は10枚とします.

2.牌山の作り方

30枚の牌をどのように積むかは難しいところですが,各自に10枚ずつ配牌する事から,5枚一重ねを2山作って親から見て「一文字」になるよう中央に置くとします.

この一山を「棟」とは呼びません.

3.棟の積み上げ数

一周毎に取る単位は3人分の枚数となることから,1棟は3枚の牌を積み上げた状態を言う事になります.

全てを取れば10棟となるので,七支結,八支結は,九支結,十支結で無ければなりません.

七枝牌,八枝牌の手牌役は八枝牌,九枝牌とすべきですが,牌選択の根拠が無いため適用しない事にします.

4.各プレイヤーの呼び方

3人ですから,親を荘家,親以外=子をまとめて散家,自分の左隣を上家,右隣を下家,自分以外を他家と呼び,対面は無くなります.

5.局の数え方

最初の局を「東1局」と呼び,親が変わる毎に数字が増え「東3局」で半荘(ハンチャン)
続いて「南1局」・・・「南3局」で1荘(イィチャン)と呼ぶ事になります.

6.基準点と罰則点

四人打ちの基準点が4である根拠は,「8棟全て取った場合を10とした時の半分」で4棟取って平均としたのだと思われます.

ですから,三人打ちの基準点は「10棟全て取った場合を10とした時の半分」.つまり5です.

罰則点の根拠はよく判りませんが,1勝もしていない事で被るのですから,ある程度はリスクと感じられる点数が良いのではと思います.私は四人打ちの1点で十分かと思いますが,次の二人打ちとのバランスを考えると,【罰則点=5-対局者数】と言うこじつけから三人打ちの場合は2点とします.

二人打ち

1.配牌

32枚の天九牌は,二人打ちの場合でも「2」で割って余りが出ない牌の数ですのでこのまま全ての牌を使っても良いでしょう.

配牌を通常の8枚にすると全牌数の半分:16枚も余ってしまうので,次のどちらかを選択する事になります.

A. 配牌を倍の16枚とする

B. 牌山を16枚×2とし,2局に分けて使用する(世界遊戯博物館で説明されている方法

どちらも一長一短の様が気がしますが,私は2案の折衷案として次のようにしてみます.

C. 牌山は32枚,配牌は16枚で,前半8枚,後半8枚を使用する

一見するとB案に似ていますが,1局が前半と後半に別れ,前半の最終周勝者は未だ局の勝者とはならず後半の最終周勝者が勝者になります.

後半の最終周のみ結となり,結にちなんだ以下のケースが発生した場合は加算されます.七支結,八支結については後述.

包尊  四大包  么結

前半の最終周は通常の周と同じで,賀尊,四大賀成立時の点数は加算されます.

また,前半局の最終周で後半局用の牌は使用出来ない事とします.当たり前ですが念のため.

なお,局の前半用,後半用の牌選択は相手が洗牌をして8枚ずつに分けます.不正対策ですねぇ.

2.牌山の作り方

各自が4段積みの山を4山作って親から見て「一文字」になるよう中央に置く.

この一山を「棟」とは呼びません.

3.棟の積み上げ数

一周毎に取る単位は2人分の枚数となることから,1棟は2枚の牌を積み上げた状態を言う事になる.

全てを取れば16棟となりますが,七支結,八支結は,十五支結,十六支結で無ければなりません.
(全てを取れる確率も倍になるので,困難さは同程度とする)

七枝牌,八枝牌の手牌役は確率が高まるため無しとします.

4.各プレイヤーの呼び方

2人ですから,親と子で十分でしょう.

5.局の数え方

最初の局を「東1局前半」と呼び,親が変わる毎に数字が増え「東2局後半」で半荘(ハンチャン)
続いて「南1局前半」・・・「南2局後半」で1荘(イィチャン)と呼ぶ事になります.

また,局の前半の親(の権利)は後半に引き継がれます.つまり親の倍数が掛かります.

6.基準点と罰則点

二人打ちの基準点は「16棟全て取った場合を10とした時の半分」.つまり基準点:8です.

罰則点の根拠はよく判りませんが,1勝もしていない事で被るのですから,ある程度はリスクと感じられる点数が良いのではと思います.私は四人打ちの1点ではリスクと感じないと判断し,(世界遊戯博物館さんと同様)2点としたいところですが,三人打ちの時の(こじつけの)根拠から【罰則点=5-対局者数】より,3点とします.

まとめ

最後にまとめておきます.皆さんのご意見も是非お聞かせください.

432
使用牌全32枚斧頭を除く30枚全32枚
配牌8枚10枚16枚
前後半に分ける
牌山4段8山3段10山4段8山
4枚重3枚重2枚重
七支結
八支結
七支結
八支結
九支結
十支結
十五支結
十六支結
七枝牌
八枝牌
ありなしなし
東1局~
南4局
東1局~
南3局
東1局前~
南2局後
勝者局の最終周勝者局の最終周勝者局後半の最終周勝者
基準点458
罰則点123

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