天九牌の開牌方法(3)

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天九牌の開閉方法(2)「積み換えが発生する開牌」からの続きになります.

この回では,「龍頭鳳尾」(ロントウフォンウェイ)とそれの派生タイプをまとめてみました.

あらためてこれが,基本の位置になります.

各開牌方法の最後に,各プレイヤー毎の配牌内容を表にしておきました.併せて参考にしてみて下さい.

積み換えが発生する開牌(つづき)

龍頭鳳尾(ロントウフォンウェイ)

  1. 左右どちらかの2棟分を隣の2棟の上に置く
  2. 積み上げた2棟側を龍の頭(以下,頭)と呼ぶ
  3. そのままの4棟側を鳳の尾(以下,尾)と呼ぶ
  4. 頭と尾の間を少し空ける場合がある
  5. 頭側の2段2列を斜めにすれば,頭・尾の順に取る
  6. 尾側の最後尾の1枚を斜めにして上に置けば,尾・頭の順に取る
  7. 頭側は上から2段分4枚を取る
  8. 尾側は上から1段分4枚を取る
  9. 続けて頭・尾(または尾・頭)の順に2廻りすれば各自8枚となる
  10. 尾側を先行する時は,下表の配牌内容が一人目と二人目,三人目と四人目で入れ替わる
巡目一人目二人目三人目四人目
7A 8A 7B 8B1A 2A 3A 4A7C 8C 7D 8D1B 2B 3B 4B
5A 6A 5B 6B1C 2C 3C 4C5C 6C 5D 6D1D 2D 3D 4D

別名

  • 火車頭(ホゥチャゥタゥ)

龍頭鳳尾Ⅱ

  1. 左右どちらかの2棟分を反対側の2棟の上に置く
  2. 他は,龍頭鳳尾と同じ

龍飛鳳舞(ロンフェイフォンウ)

  1. 左右どちらかの2棟分を隣の2棟の上に置く(龍の頭)
  2. 積み上げた2棟側を龍の頭(以下,頭)と呼ぶ
  3. そのままの4棟側を鳳の尾(以下,尾)と呼ぶ
  4. 頭と尾の間を少し空ける場合がある
  5. 尾の末端から1棟目,3棟目,5棟目,7棟目を押し出す(以下,押出側)
  6. 頭側の2段2列を斜めにすれば,頭・尾の順に取る
  7. 尾側の最後尾の1枚を斜めにして上に置けば,尾・頭の順に取る
  8. 頭側は上から2段分4枚を取る
  9. 尾側は最初は押出側の上から1段分4枚を取る
  10. 尾側の次は押出側ではない方の上から1段分4枚を取る
  11. 続けて頭・尾(または尾・頭)の順に2廻りすれば各自8枚となる
  12. 尾側を先行する時は,下表の配牌内容が一人目と二人目,三人目と四人目で入れ替わる
巡目一人目二人目三人目四人目
7A 8A 7B 8B1A 3A 1C 3C7C 8C 7D 8D2A 4A 2C 4C
5A 6A 5B 6B1B 3B 1D 3D5C 6C 5D 6D2B 4B 2D 4D

別名

  • 雁落平沙(イェロゥピンシャ)

田字Ⅱ(ティアンツゥ)

天九牌の開閉方法(1)の最後で触れた田字Ⅱについてここで紹介させて戴きます.

田字には,いくつものバリエーションがありますが,開閉方法(1)で紹介した方法よりこちらの方が有名なようです.

  • 基本の位置から上2段分を手前に降ろして「田の字」になる様に並べる1
  • 田の字の4山の内,何れか4棟の端2段×2列だけを親側に押し出す2
  • 押し出された2段×2列(4枚)の牌を取る
  • 左回りに反対側の2段×2列(4枚)の牌を取る
  • 外側が無くなれば同じようにして内側の2段×2列(4枚)ずつの牌を取る
巡目一人目二人目三人目四人目
7C 8C 7D 8D1C 2C 1D 2D1A 2A 1B 2B7A 8A 7B 8B
5C 6C 5D 6D3C 4C 3D 4D3A 4A 3B 4B5A 6A 5B 6B

1段×2列だけを押し出して2枚ずつ取っていくバリエーションもあります.

田字Ⅲ

田字にはいくつもバリエーションがあり,ここでは田字Ⅱの状態で「橫掃」の様な取り方をする例を紹介します.

  • 田の字の4山の内,何れか4棟の端の1枚を上に置く
  • 上に置いた1枚を含めて上層1段×4列(4枚)の牌を取る
  • 左回りに反対側の1段×4列(4枚)の牌を取る
  • 外側が無くなれば同じようにして内側の1段×4列(4枚)ずつの牌を取る
巡目一人目二人目三人目四人目
5C 6C 7C 8C1C 2C 3C 4C1A 2A 3A 4A5A 6A 7A 8A
5D 6D 7D 8D1D 2D 3D 4D1B 2B 3B 4B5B 6B 7B 8B

螺旋(ロウシェン)

この開牌方法は非常にマイナーな方法ですが,田字の逆パターンとして紹介しておきます.

これは,内側から螺旋状に牌を取っていくことからこの名称になったそうです.

  • 基本の位置から上2段分を手前に降ろして4棟ずつ隙間を空けて並べる
  • 田の字の4山の内,何れか4棟の内側2段×2列だけを親側に押し出す
  • 押し出された2段×2列(4枚)の牌を取る
  • 左回りに反対側の内側2段×2列(4枚)の牌を取る
  • 内側が無くなれば同じようにして外側の2段×2列(4枚)ずつの牌を取る
巡目一人目二人目三人目四人目
5C 6C 5D 6D3C 4C 3D 4D3A 4A 3B 4B5A 6A 5B 6B
7C 8C 7D 8D1C 2C 1D 2D1A 2A 1B 2B7A 8A 7B 8B

1段×2列だけを押し出して2枚ずつ取っていくバリエーションもあります.


  1. 解説図では4山間にスペースがありますが,実際は田の字に合体します. ↩︎
  2. 2段2列を押し出せば開閉方法(1)の田字と同じ取り方になります. ↩︎

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