今更ながらのドミニオン

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どうでもいい話

わざわざ紹介するまでも無く,ボードゲーム界隈では知らぬ人はいないというドミニオンですが,家族で遊ぶ事を口実に始めてみることにしました.

そもそも,ドミニオンって基本セットに加えて拡張版が15種(海外では16種)も出ているという事で,お金の掛かるゲームです.全てを揃えようなどとはハナから思わないことにして,とりあえずは基本セットを購入して...と,ここで早速転けました.

今では,基本セットは第二版にバージョンアップしているのですが,それすらも枯渇状態で,転売ヤーに思いっきり暖簾分けしているAmazonでぼったくり価格で載っていました.

これじゃ手が出ないなぁと数か月ほど忘れていると,いつの間にか「再販品予約受付中」となって,正規の価格に値下がっていました.再販とは「再度印刷して追加販売」すると言う意味のようです.

当然のことながら,即時ポチッと予約.

ところが予約当日にAmazonから「予定分が無くなりましたのであんたの分はもうありません/なのでキャンセルされました」と言う内容のメールが届き唖然.

頭に血が上った勢いで,カスタマーレビューに書き込みましたが,Amazon側のフィルターに撥ね付けられて載せることは出来ませんでしたけど...この辺も,Amzonて結構,闇深いですねぇ...

結局,その当日,楽天のお店ですんなり「予約なし」で購入できました.いつもは楽天嫌いでしたが,今回は「ドミニオンは楽天で買おう」と心に刻み込みました.

ここからが本題

ファーストインプレッション

格好良く言ってみました.いや,書いてみました.ファーストインプレッション.

なんでもいいですねぇ.新品は.とにかく匂いが良い.インクと紙の匂いですかねぇ.

包装を解いた時の画像などはネット上にあまた載っているので,私は中身の一覧を載せます.案外この情報はどこにも公開されていないので,マニア受けするかも.

なお,左上などの位置表記は,ケースの表示を正立に見て判断しています.

要は,一つの包みがちょうど100枚になるように仕訳されていました.【blank】カードは枚数調整用の様ですので,必要カード数によって変わるのだと思います.

スリーブで保護してみる

こう言った「何度もシャッフルを繰り返す」カードに限らず,とかくボードゲーム用カードは「スリーブ」と称する袋状のフィルムで保護するらしい.キズ入り・劣化防止が目的だと思います.

ちょっと苦労して購入した最初のドミニオンだったこともあって,私も保護することにしました.

ドミニオンの場合シャッフルが頻繁に行われることから,ネット情報ではハードタイプを勧めている.

しかも,マニアに属する人達は「ソフトで保護して更にハードで保護する」らしい.

しかし,ハードタイプのスリーブはとにかく高い!ドミニオンのカードは,基本セットで500枚にもなる.拡張を加えれば...あぁ,ムリムリ.

と言う事で,ソフトタイプを探すのですが,これまた安いと言える価格でもないので,後先を考えずにとにかく安いモノを買ってみました.なんと1,000枚で1,350円

チケットスリーブ 標準#30

さすが日本製と言うことで,袋そのものになんら欠陥は無く,カードサイズともぴったり合っていて完璧!と当初は思ったのですが,使ううちに「引っ付いて捌けない」問題が発生.

良くある,ポリフィルム同士の引っ付き問題です.これは最悪でした.やはり,腰のあるハードタイプのスリーブで無いとダメなんでしょうかねぇ?

と言っても,無い袖は振れないので500枚分のスリーブを全て外す作業開始.これが結構面倒でした.

と言う事で,今ではスリーブなしで遊んでいるのですが,家族だけで遊ぶ分にはそれ程傷むわけでも無く,傷んだら傷んだでそれも良い味だと考えることに.

勿論,新しい拡張を加えると傷みの差で目立つかも知れませんが,当分は追加拡張だけで遊べばある程度傷み具合を揃えられるのではと,結構お気楽に考えています.

それよりも,例えば銅貨カードはいつも60枚中多くて20枚しか使わないので,上から20枚だけを使用していると,傷みの差が出てしまいます.むしろそちらの方が問題かも知れませんねぇ.

遊んでみた感想

とにかく誰か一人でも良いので,カードの働きというか「効果」をしっかり理解しないと,ゲームの進行がだらけてしまい「面白くない」となりますねぇ.

日本語訳も結構わかりづらく,それを初心者に教えるためには相当な模擬練習が必要となりますが,私はWeb版のドミニオン・オンラインと,Steam版のドミニオンで少しは理解度を高められたような気がします.全然強くないですけど.

また,熟練者が手際よくコンボを進めたりするのも面白みを削がれますので注意したいところです.こういったゲームは中上級者が初心者に会わせる我慢と言うか根気が必要ですねぇ.毎回説明ながら進めるようにすれば,小学生低学年でもすぐに覚えます.子供はスゴイ.

拡張はどうする?

現在,拡張版が15種類登場していて,その内5種類が第二版になっています.第二版となっている拡張はどれも「あまりにも強すぎたり弱すぎたりするカードを入れ換えて調整」している様なので,蒐集目的でない限り,買うなら第二版(もし出ればそれ以降)ですね.

海外では5種類目と8種類目を統合して第二版となった Cornucopia & Guilds (収穫祭とギルド)が登場していますので,実質14種類(統合前を含めると16種類)が拡張版になります.

つい最近(2024年8月末)には16種類目の拡張版が登場(実質15種類目)し,しかも日本の中世期をテーマにした,その名もRising Sun(朝日)と言うそうなので,食指が動きます.作者が日本贔屓みたいですねぇ.(日本への入荷は9月末だそうです)

2024/08/31:追記
ホビージャパンウェブの記事によると,新拡張は「朝日」では無く「旭日」と言う名称になるようで,またぞろ近隣国が何かと騒がしくなるでしょうねぇ...

ところでこれらの拡張版.どれぐらいの金額で販売されているかというと,一応定価で5千円弱.収穫祭とギルドは統合されて同じ様な価格.ハーフセットとも言える錬金術だけはその半額程度.

ザックリ15種類有るとすれば,なんと全て揃えるには8万円近くも掛かります.

しかしこの価格は「良心的な店」で買えばと言う話で,品薄状態を良いことに値をつり上げたり,転売ヤーに掛かればこの数倍以上にもなります.一桁違う物がAmazonで売られていたので,今やAmazonは転売ヤー天国ですねぇ.

と言う事で,全ての拡張を揃えるのはハナからあきらめるのが正しい道でしょう.

それでも拡張を買うならどれにする?

私は,家族の動向を見て更なる変化を望むようであれば,第一作目の拡張版「陰謀」と,第六作目の拡張版「異郷」ぐらいは買い足そうかなぁと思っています.

陰謀:第二版(Intrigue)

ネット上では「初心者には勧めない」と言う声が圧倒的に多いのですが,その理由は「アタックカードが強すぎる」からだそうです.

しかし,家族で徐々に変化をつけて遊ぼうと考えるのなら,この様な「カードの強さだけが基本セットとの差」と言うのであれば,理解しやすくて良いだろうと私は思いますねぇ.しかも第二版になって少しマイルドになりました.

当面は「アタックカードを封印する」と言うのもいいかもしれません.

ただ,アクションの効果を選ぶケースが多い為に文字数が多く,私は読むのが面倒です.だから覚えるしか有りません.その点が,この拡張の難点ですねぇ.

ところがこの拡張.例によって品薄傾向にあり,値がつり上がっています.

もう一つ.Web版やSteam版のデジタル系ドミニオンでは,「ハーレム」が「農場」に置き換わっています.「ハーレム」が削除カードで「農場」が新規カードかと思いきや,完全に「置換え」た事になっていて,内容は全く同じです.

この事で第三版にはしないとのアナウンスも有り,今後は再販品で置き換えていくのかも知れません.

となると,今の高値で無理して買うよりは,再販品の登場を待つのが賢明と判断しました.

異郷:第二版(Hinterland)

この拡張版も枯渇状態だったのですが,つい先日(2024年08月22日16時00分)から再販品の予約販売が始まりました.待ってました!ですね.

価格も定価通りか,送料込みでも少し安価(4,880円)でしたのですぐに購入してしまいました.

届くまでには最長で一ヶ月はかかりそうですから,その間にカードの効果を覚えることにします.

この拡張版も,基本カードからのルール追加が殆ど無くて,【獲得時効果】というのが加わりました.他の拡張のように,トークン,プロジェクトなどと言った「大きな追加ルール」が無いのがいいです.

カードを獲得した時に追加で効果が生まれるというモノですので,ちょっとした変化を期待したい時に,基本カードに何種類か混ぜると面白そうです.

ただ,リアクション効果が少しややこしいので,その辺がスムースに進められるか悩みそうです.どうしても難しければ,対象カード(王国)が6種類だけなので外せば良いだけです.

当面は「獲得時効果を持つカード(5種類)を封印する」と言うのもいいかもしれませんが,リアクションカードも使用しないとなると,計11種類ものアクションカードを除くわけですから,残りは15種類となって,この拡張の面白みが半減してしまいます.その辺はバランスですかねぇ...

海辺:第二版(Seaside)

家族で遊ぶ分には以上の2拡張だけで十分だとは思いますが,強いてもう一つ加えるとすればこの「海辺」でしょうねぇ.

王国カードのアクション自体はそれほど難しくはないのですが,その効果が次ターンまで有効という「持続効果」と言うルールが加わり,少し難しくしています.第二版からコイントークンが無くなったのは,初心者にとって好都合です

プレイヤーマットは3枚から2枚に減らされましたが,並べると3枚がつながる筈だった中央の「海賊」が無くなりました.

これらのマットは王国カードの「原住民の村」と「島」で使用されるだけですから,ゲーム全体にあまり影響は無いと思います.

それにしても,たかが「持続」だけだと言っても,やはり初心者は迷います.一々,考えながら進めるのは結構面倒です.嫌になるでしょう...

単体で考えればどうということはなくても,基本の「村」等と組み合わさればどう扱えば良いのか,たちまちゲームが難しくなります.

新しいルールが加わるのが一番面倒です.そういう意味で,最初から第二作目の拡張である「海辺」は外しました.

お行儀の悪いプレイアヤーが居ると,進行も疑わしくなったりで,トラブルの元になりかねません.

ですから,ネットでは「先ず始めに購入する拡張」と皆さん仰っていますが,私は「ドミニオンにかなり詳しくなってから」追加すべき拡張だと思っています.

当面は「持続カードを封印する」と言っても,殆どがこの効果を持つカードばかりですので,加えないわけにはいきません.その辺が,この拡張の悩ましいところです.

暗黒時代(Dark Ages)

これは初心者向きでは無いそうですが,カードを見ていると面白そうなので,これの第二版が出た時に考えてみようと思います.

その名の通り内容がとにかく暗いのですが,避難所,廃墟,サプライ外と行った新しい概念が加わり,ゲームに新鮮さを加えてくれそうです.暗黒なのに...

気になる拡張

これ以上は買いません!買わないつもりです.きっと買わないだろう...

  1. 夜想曲(Nocturne)
    • 夜フェイズ,祝福,呪詛...気になるぅ
  2. 略奪(Plunder)
    • 戦利品,特性付加,王国カードが40種!(他は25種前後)
  3. 旭日(Rising Sun)
    • 忍者,浪人,狐,狸などのカード,シャドウの概念...なにより日本人だし

その他の拡張は?

実質,全15種もある拡張のうち,なんだかんだと最低4種類は買ったとして,未だ11種類も残っています.

拡張の公開順(新規編成で除外あり)に購入予定も含めて並べると以下の通り...多すぎる!

陰謀Intrigueアタックカードが増えた再販待ち
海辺Seaside持続効果追加購入予定
錬金術Alchemyポーション追加
繁栄Prosperityインフレ傾向の内容
収穫祭Cornucopia多様性がテーマ,褒賞カード(統合)
収穫祭&ギルドCornucopia & Guilds多様性と過払い効果追加
異郷Hinterland獲得時効果追加予約済み
暗黒時代Dark Ages廃棄時効果追加二版購入予定
ギルドGuildsコイントークン,過払い効果(統合)
冒険Adventuresいろいろ新ルール追加
帝国Empiresいろいろ新ルール追加
夜想曲Nocturne夜フェイズが登場どうかな
ルネサンスRenaissanceいろいろ新ルール追加
移動動物園Menagerie追放概念が登場
同盟Allies連携の概念登場
略奪Plunderカードと戦利品がいっぱいどうかな
旭日Rising Sunシャドウルール追加どうかな

どう考えても,家族で遊ぶのに残りの11種類の拡張は要りませんねぇ(と言うかついて行けない).

迷っている3種類(夜想曲,略奪,旭日)も,買う頃にはみんな飽きているかもしれないので,一応控え扱い.

その間に,ちまちまと(家族内限定用として)プロキシカード作りに励みます.

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