今は亡き父から教えてもらった我が家に伝わる麻雀ルールを紹介したいと思います.と言っても,殆ど一般に知られているルールと大差は無いのですが,最近のルールに比べると少し古いかもしれません.
人数
4人で行うケースが殆どですが,たまに3人で行う場合があります.
ただ,現在で言う「三麻」ではなくて,ただ単に4人で行うところを3人で行うだけです.
例えば,萬子を外すとか字牌の北を外す事はしません.北は常にオタ風になるだけです.
どんな牌を使ってる?
昭和40年代から使用していたのは,いわゆる背竹牌(裏が竹製)で,高さは25mmでした.
「でした」と過去形になっているのは,私が子供の頃に蓋がしっかり閉まっていないまま牌のケースを持ち上げ,練炭火鉢の中にバラバラと落としてしまったから今は無いのです.当時はかなりショックでした.
しかしその後,父が「ゲタ牌1」と呼ばれる一廻り(恐らく高さが28mm程度)大きな牌を買ってきてくれて,その後はその牌で遊んでいたと思います.白い部分がマーブル調でした.
そして今は,ドンキで息子が買ってきた本田化成の「山」を使っています.高さ26.5mmです.
場所決めはどうしてる?
場所決めは,今でも行う「つかみ取り」という方法で,例えば年長者が東南西北の牌を一枚ずつ裏向きでかき混ぜて,他の人が適当につかみ取りします.かき混ぜた人が最後の牌を取ります.
東の牌を取った人が好きな位置(仮東)に座り,以下巡に反時計回りに南,西,北を取った人が座ります.
その後,洗牌して各自の前に壁牌を積みます.この時,起家マークは仮東の右端に一旦置きます.
ただ,最近は適当に座った位置で場所が決まるケースが多いです.
親決めはどうしている?
親決めは2個のサイコロを2回振る方式です.つまり,
- 仮東の人がサイコロを振る
- 出目の位置の人を「仮親」と呼んで,仮親がもう一度サイコロを振る
- 出目の位置が正式な東の位置(起親)となり,起家マークを右端に置く
ただ,最近は一度振り(仮東が振ったサイコロの出目の位置が起家)で済ますケースが多いです.
点棒はどう配る?
最初の頃は3万点持ちでした.
1万点棒 1本, 5千点棒 2本, 千点棒 9本, 百点棒 10本
その内トップ賞の概念が加わり,2万7千点持ちの3万点返しとなりました.
1万点棒 1本, 5千点棒 2本, 千点棒 6本, 百点棒 10本
トップの人にだけ,最後にトップ賞として3千点の4人分,1万2千点が貰えます.
この配給点は徐々に減っていき,トップ賞が増えて,最終的に今では2万5千点持ちの3万点返しとなっています.これを「イチ・ニィ・ヨン・トォ」と称しています.
1万点棒 1本, 5千点棒 2本, 千点棒 4本, 百点棒 10本
ウマだのオカだのという概念というか,言葉すら知りませんでした.五百点棒は若い人は使いたがりますが,今は使っていません.ややこしいですし.
ドラはどうしてる?
ドラについては変遷がありました.
- ドラのことを「懸牌2」と呼んでいた
- 現在のように最初の嶺上牌を横にずらして下に置く事はしない
- 表ドラは表示牌の次牌(今で言うネクスト)
- 槓ドラ有
- 裏ドラは現物
- 槓裏ドラは無し
- 赤ドラは無し(そもそも牌セットに入っていなかった)
- 但し,五筒だけは黒のままでドラとしたこともあった
- 花牌3(季節牌)を抜きドラとした時期が有った
- 四枚全てそろえると役満4だと言われていたが達成者はいなかった
裏ドラが現物の時期は短く,我々が外で麻雀をする様になるにつれて我が家でも槓裏ドラが有りになり,全てが表示牌の次牌(ネクスト)へと移っていきました.インフレ麻雀の始まりです.
その後,麻雀牌も赤ドラ5が含まれる牌セットに変わって,
- 赤ドラは赤の伍萬,五筒,五索各一枚を置き換えて使用
するようになり,今日に至っています.全赤ルールの波はまだ押し寄せていません.
使用牌で説明した最近購入の本田化成の「山」には,ガラスダイヤが埋め込まれた白6が1枚入っていてげんなりしてしまいました.そこまでするかぁ~という感じです.
平和について
平和については,家族が集まると揉める事が多いです.我が家では
平和は門前ロンのみで成立し,平和ツモはない
としています.この,父から伝わるルールはどうやら関西ルール7のようです.とにかく,
平和は符が付かないから平和だ
と言う考えです.「(符が付かない)平(たいら)かな)和了」だから平和なのです.
麻雀にはいろんな役があって,面子,雀頭,聴牌形,和了形による符が加算されますが,そう言った加算すべき符がない唯一の手牌が平和と呼ばれる役です.ですから,
符の付かない役が平和
だと言うことになります.最初の考えを言い換えただけです.
平和は加算される符がありませんから,基本符の副底である20符のみとなります.
しかし,平和をツモった場合,ツモ符の2符が加算され22符となるので,切り上げて30符になります.この時点で「符の付かない役」であるはずの平和が成立しなくなります.
なので,我が家では平和ロンは有っても平和ツモは無いのです.判り易い.
しかし世の中は「平和ツモにツモ符を付けなければいいだけだろう?」と,訳の判らないこじつけをして,今では「平和ツモ有り/但し,ツモ符は無視して20符とする」としてしまいました8.
今ではこちらが標準ルールとなって「関西ではツモピンを認めない」と但し書きしている専門家がいたりします.逆なんですけどねぇ.「関東ではツモピンを認めてしまった」から私達は
20符の計算9も覚えなければならなくなった
のです.一層のこと,符計算をやめればいいのにねぇ.
么九牌と役牌の暗槓だけ一飜増しにすればいいだけのような気がします.
ナシナシ
我が家のルールはいわゆるナシナシ(喰いタン無し,後付け無し)です.カンサキ(完全先付けとも言います).
喰いタン無し
副露してタンヤオ(断么中)役だけでは和了れ無いというルール.
他の役が先に成立していれば追加で認めている.例えばサンショク(三色同順)+タンヤオなど.
後付け無し
役の後付けは認めない,つまり役は先付けしなければならないというルール.
- 役とは関係の無い副露(チー,ポン)をしてから,後で役牌をポンする場合
- 和了るときに初めて役が完成する場合(片上がり)
が有って,正式には1.を中付け,2.を後付けと呼ぶそうですが,我が家ではすでに一飜以上の役が確定していれば,片アガリは認めています.いわゆる一般的な完全先付(カンサキ)ですが,そもそも「片アガリは認めない」とする厳格なカンサキではありません.
ただ,最近は和了りやすい麻雀を目指してアリアリに変わりつつあります.楽ですし.:-)
点数の数え方
点数の前に飜数の数え方ですが,最後の場ゾロと言われるデンデン(一般的にはバンバン)を追加して数えます.ですから,40符4飜では無く6飜で満貫になります.
昔はこんなかんじ
今では私も単純化した符計算しか出来ませんが,昔は以下の様にそらんじていました.
子の30符 240 480 960 1920 3840 7680
ニシン ヨンパー クンロク イチクニ サンバシ チーロッパ
親の30符 360 720 1440 2880 5760 11520
ザブロク ナナニイ イチヨネヨネ ニッパラパー ゴナロク イチイチゴーニイ
という具合です.
現代風
今は場ゾロも前の段階で計算してしまって,こんな切上げ前の数字は知らないで丸覚えしているようですねぇ.私もそうなってきました.
子の30符 1000 2000 3900 (切り上げ)満貫
親の30符 1500 2900 5800 (切り上げ)満貫
スッキリしていて,これはこれでいいと思います.「何故4000では無く3900なんだ?」に対する説明はするのですが「もういい!」と言われています.
将来は
ナシナシをやめてアリアリに路線変更している我が家では,もうこれも1000の倍数と1500の倍数でいいやん?と思うようになっています.こんな感じ...
子の30符 1000 2000 4000 (切り上げ)満貫
親の30符 1500 3000 6000 (切り上げ)満貫
もう点数も30符だけ.七対子も30符.ナシナシがアリアリになって今はラクラクです.
ツモ和了りの言い方
ツモ和了りの支払いは【親-子】の順に言っています.世間では,【子-親】の順に言うのが標準だそうですが,こればっかりは直しようがありません.
【子-親】派の主張は「1000-500は【センゴヒャク】と聞き間違うから」だそうですが,「そんなやつおらんやろう」と【こだまひびき】風に言ってやりたい.
子の30符一飜1000点は,500-300では1100点になるので,400-300を推奨したいのですが,未だ保留中です.どうせ符計算と和了り点を切上げの切上げ10で計算するところをどんどん省略してるのですから,これぐらいのルール破りは許して貰えないですかねぇ...
おまけ
麻雀の公式,正式ルールを検索するといろんな団体が取り決めているルールが見つかりますが,どの団体のルールも「全国麻雀段位審査会」による,以下の規定11をベースに調整されているそうです.
ゲーム進行中にルール面で行き詰まった場合,ここを見て確認すると良いでしょう.
と言っても,麻雀には結構ローカルルールが多いようで,外で遊ぶ場合は確認が必要ですねぇ.
- 当時は高さが28mm程度の牌をゲタ(の様にバカでかい)牌と呼んでいましたが,最近は28mmと言うと全自動卓用の標準サイズです.今日ゲタ牌と言えば中国圏で普通に使われている33mm以上のようです. ↩︎
- 懸賞牌から来ていて,ボーナス的な意味合いで使っていました. ↩︎
- 本場中国圏では花牌と言えばいろんな種類があるそうで,最も有名なのが季節牌と呼ばれる春・夏・秋・冬の4枚.いわゆる抜きドラ(財神牌)として使われる.
日本ではこの季節牌しか牌セットに含まれていない.それともう一つ草花牌と呼ばれる梅・蘭・菊・竹の4枚がある.草花牌は四君子牌とも言うそうで,本来ジョーカー牌(聴用牌)として使われたらしい. ↩︎ - 正式には四花和(スーホワホウ)と言う役だそうですが,当時は知りませんでした. ↩︎
- 大阪が発祥でミズノ丸一社が「東京五輪に因んで赤五筒2枚を使うと言うのはどうだ」と加えたのが始まりで「いやそれでは筒子に手牌が偏るだろう」「それじゃあ赤伍萬,赤五索を加えよう」「でも赤五筒2枚は残そう」という事で,現在の構成に至ったそうです.九州地方では赤三と言って,三萬,三筒,三索が赤ドラを入れるそうです.赤七というのも見かけました. ↩︎
- 白ポッチと言って,ドラであったり立直後にツモればオールマイティとなる使い方が出来るらしい. ↩︎
- 日本の麻雀は関西圏で広まり大凡のルールは確定していたそうですが,関東勢力が強引にルールを変えて,それが標準となったと言う経緯があります.その結果「関西ルール」と言う呼称で特別視するようになりました. ↩︎
- 自摸八計算と呼ばれています.平和を自摸ればツモ2符を無視して20点×4(親が2,子が1を負担するので合わせて4)=80点と言うのを略したらしいのですが... ↩︎
- 平和ツモ無しならロン上がりは門前の10符加符,ツモ上がりはツモのみにはなってもツモ点2点の加符でどちらも30点が基本点(連符)になります.20符の符計算は不要です. ↩︎
- 加符が2点以上で10点に切り上げ(テンパネ),和了り点数も端数を100点に切り上げること.ロン和了りの端数も切り上げるので,ツモ和了りの点数と整合しない場合がある. ↩︎
- Web表示のままでは,改行位置がおかしいため,どの部分の説明になっているか判りづらい場合があるので,同サイトに添付の PDF ファイルをダウンロードして参照すると良い. ↩︎

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